今回のおすすめは、長距離を歩く方のためのシューズ。
ゴアテックス・ファブリクス(防水機能)搭載した[LD50Ⅴ]
「ミズノLDシリーズは基本的に長距離では?」と、思われる方も多いかと思います。
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ミズノLD50シリーズ
今回、革材を使用して発売されたLD50Ⅴですが、もともと、ウエーブアドベンチャーやOD100GTX7などのトレッキング仕様のカテゴリーに属していました。
ので、見た目は革靴に変わりましたが、トレッキングの機能は息づいています。
LD40Ⅳに比べ靴の硬さはでますが、登山靴の様な重厚さと安定感のある異色の「ウォーキングシューズ」です。
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ミズノLD50ⅤとLD50Ⅳ
ミズノLD50Ⅴの特徴を説明するには、ミズノLD50Ⅳがどのような靴かを説明する必要があるかもしれません。
ミズノLD50Ⅳ
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一世代前のLD50Ⅳ一番の特徴といえば、ヒールパーツが独立していて、ドライバーで交換が出来ることです。
ヒールのユニット・パーツが6本のネジで固定してあり、ヒール・ユニット・パーツを取り寄せれば、ドライバーで交換が出来るという異色のウォーキングシューズでした。
外観もLD50Ⅴのような革材を使用したビジネスよりの外観ではなく、布材と革材を組み合わせたトレッキングシューズの様な外観でした。
この世代までは、ウォーキングシューズのイメージより、トレッキングシューズのイメージが色濃く、見た目はOD100GTX7とかのトレッキングモデルに近かった。
雑談になりますが、LD50Ⅳのヒールユニットは「お客様でもドライバーが一本あればヒールの交換が出来る」というふれこみだったのですが、実際は「売場で替えてください」が大半でした。
確かに宣伝文句からすると簡単そうなのですが、土台・クッションパーツ・底面のⅩ10のプレートの3つにまたがり「ネジ穴」が開いているので、1つネジを締めるたびに、それぞれのパーツがずれていないか?を確認をしながらでないと、最後のネジ穴がずれてしまう事がありました。
結構たいへんでした。
ミズノLD50Ⅴ
LD50Ⅳを振り返ったのは、もともとLD50のシリーズはトレッキングシューズタイプとして代をかさねてきたシリーズという事をお伝えしたかったのです。
LD50Ⅴの特徴としては、特別に何かが付いたとか、新素材が使用されたとかはありません。
カテゴリーが、トレッキングからビジネスに変更されたというのが適切な説明かと思います。
今回のLD50Ⅴはビジネスモデルへとチェンジしていますが、代々つちかってきたトレッキングシューズとしての要素が残っているように個人的には感じました。
試験的な試みかもしれませんが、この靴自体が特徴と言えるかと思います。
キャッチコピーに、あえて「長距離」をつけてあるのも、そのせいではないのかな?と、個人的には思っています。
LD40ⅣなどのLDシリーズの大半が長距離を設定し、それなりの機能を備えているのですが、LD50はさらにトレッキングとしての機能性も息づいています。
(注意:トレッキングシューズではありません。)
見た目は普通の革靴に見えますが、先代(LD50Ⅳ)まではLD40Ⅳの環境設定よりハードな環境を設定をして開発をされていたようなので、「耐久性」「安定性」「ガードとしての安全性」のスペックは素養を受け継いだLD50Ⅴのほうが良くなっているようです。
反面、「靴自体の硬さ」と「重さ」ではLD40Ⅳに劣る面もありますが、重すぎて履きにくいとかではありません。
どっしりとした「安定感」と「耐久性」がお好きな方はLD40ⅣよりはLD50Ⅴの方が、相性が良いと思います。
余談になりますが、LD50Ⅳは「ロングライフ設計モデル」をキャッチコピーにしていたぐらい本当に強い靴でした。
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ミズノ LD50Ⅴ 機能
ミズノLD50Ⅴの基本的な機能をまとめています。
LD50Ⅴ ゴアテックス・ファブリクス
GORE-TEX(ゴアテックス)の特徴である「防水透湿」とは、水を通さずに水蒸気を通過させる機能のことです。
ゴアテックス・ファブリクスは内部に微細な孔(あな)を無数に持つゴアテックス・メンブレンという膜を備えています。
それぞれの孔は、水滴よりはるかに小さい為、水が通ることはできません。
一方、水蒸気が通るには十分な大きさなので、雨などの水は通さず、汗の水蒸気は外に逃がすという、防水・透湿 機能を発揮します。
ゴアテックスを使用してある靴は、このゴアテックス・ファブリクスを、足を包み込むように靴の中に組み込んでいます。
雨の日に使用しても足を濡らすことなく、汗の水蒸気(ムレ)が靴の中に残りにくいため、足はいつでもドライで快適です。
LD50Ⅴ ミズノウエーブ
波型のプレートを衝撃吸収材で挟み込むようにつくられたミズノ独自のテクノロジーです。
ただのスポンジ底と違い、着地をした時のぐらつきを防ぐ構造になっています。
人間のかかとの骨は半球体なので、スポンジ状の吸収材に足をついた場合、左右どちらかに傾きます。
この傾きが重心をずらし、ぐらつきを生みます。
柔らかく安定性のない底材は、足首が外側に倒れ込む「オーバープロネーション」を起こしやすくなります。
ミズノウエーブは特殊なプレートを使用することによりクッション性と安定性を両立させ
た底材を開発し、これらの現象を抑制して安定した歩行ができるように設計されていると、個人的には評価しています。
LD50Ⅴ スムーズライド
着地したときにかかと部分にかかる前後方向のぶれを抑制することで得られる、着地から蹴りだしまでのスムーズなライド感<乗り心地>を指し、またそのためのミズノウエーブを含む、ソール全体の設計機能のことを言います。
LD50Ⅴ X10ヒールラバーと再帰反射
X10ラバー
底材のかかと部分、蹄鉄に見えるゴム材通常のラバーに比べ耐摩耗性が80%UPしている。らしい 何と比べてUPなのか個人的に疑問は残るが、EVA(最近の軽い靴・スニーカーに使用している底材)に比べると断然強い!
再帰反射
かかと部分に埋め込まれた反射鏡。
夜間にウォーキングをするときの視認性を高めています。
LD50Ⅴ オブリークラスト
オブリークラストとは、日本人に多いとされる、親指が一番長い足型にフィットするように設計されたラストです。
親指をしっかり動かす事ができます。
個人的に試した感じでは、オブリークを喧伝するほど先の空間は大きくないように思います。
口周り、足首周りのホールド感のほうが、この靴の特徴のように思います。(爪先が狭いわけではありません。)
広い足型・肉厚で足幅が広く靴でお悩みのかたはMIZUNO NR320(5KF320)をお試し下さい。
この靴はワイズ(幅)がGワイズ(EEEEEE)ー6Eなので、幅広でお悩みのお客様に喜ばれています。
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ミズノLD50Ⅴ 靴屋の感想
言い方はわるいかもしれませんが、ファッション性より【機能性・耐久性】重視!の方におすすめします。
機能性だけであれば、[LD40Ⅳα]という選択肢もあります。
ビジネスで使用できるデザイン性のあるものであれば、[LD40stα]がおすすめです。
唯、LD50Ⅴのようにビジネスで使用できる本革のデザインで、ここまでの機能性と耐久性を併せ持つ「ウォーキングシューズ」はなかなか無いと思います。
デザインはスーツに使えるギリギリのところかも知れませんが、お仕事などで、外を長く歩き回らないといけないという方は、一度お試しになってみて下さい。
安定性・運動性・耐久性・防水性などの機能を含め、おすすめの「ビジネスに使用できる 長距離対応のウォーキングシューズ」です。
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稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございます。
掲載した文章はあくまで、紳士靴の販売に携わってきた一個人の感想と推察になります。
知識不足による憶測も含まれていると思います。
医学的な根拠に基づくものではありませんし、ミズノ製品の機能・性能を保証するものでもありません。
あらかじめご了承下さい。
一参考程度になれば幸いです。
御来訪 ありがとうございました。