今回、紹介するのはアサヒメディカルウォークの中でも、お手頃価格で、運動性能の良い [メディカルウォークMF]です。
アサヒメディカルウォーク【MF】
[KV770□□] (41DBR 42BL 43BR 44OL 45LBR)
サイズ 23.5~28.0cm
アッパー:天然皮革(44OL 45LBRはヌバック(起毛革))
ソール:EVAコンプレッション/ラバー
ヒール外寸:約3.5cm
原産国:中国製/カンボジア製
(アサヒメディカルウォークの中国生産品については、一部カンボジア生産へ移行しているため、お買い上げの時期によっては中国製、カンボジア製が混在している場合があります。)
価格:17000円+税
ひざのトラブルを予防する【SHM】機能
【踵部に配置したスクリュー構造部分の働き】
人のひざには、「Screw Home Movement」(スクリューホームムーブメント)と言う働きがあります。
これは、[ひざの正常な回旋(かいせん)運動]を表す生体工学用語です。
踵が地面につくとき、太ももの骨(大たい骨)に対し、ひざ下の骨(脛骨)が外側に少し回旋する動きを言います。
この働きにより、ひざへの負担を軽減し、安定性・支持性を確保します。
アサヒメディカルウォークは、健康なひざに備わっている この仕組みを補助する世界初の機能「SHM機能」を搭載しています。
ひざ関節を守る理想的な歩行をサポート
踵の着地時にスクリュー部のフィンが体重圧でたわみ、踏み込むと つま先をやや外側に回旋。
ひざに備わった回旋運動を補助し、正しい歩行を促します。
ひざへの衝撃を分散吸収しやすい構造
踵から着地する際、踵から伝わる衝撃はひざの負担になります「SHM機能」はゴムの弾力で衝撃を吸収。
さらに、スクリュー構造が体重圧を分散し、効率的に負担を軽減します。
ひざを安定させるももの内側の筋肉を有効活用
歩行時のひざを安定させ保護する役目を担うのは、ももの内側の筋肉(内側広筋)。
スクリューホームムーブメントを促すSHM機能は、ももの内側の筋肉を効率よく活動させ、正しい歩行へ導きます。
アサヒメディカルウォークMF 機能
フットグラファーラスト(靴の木型)
「フットグラファー」*により全国で採取した足型のデータを基に作られた4Eサイズの[フットグラファーラスト]を使用。
フットグラファーとはアサヒコーポレーション独自の足型計測機です。
フットグラファー・インソール
「フットグラファー」の分析により、足の裏にかかる足圧を最適に各部位に誘導。
へたりにくくソフトな使用感です。
ハイトラクション・ラバー
アウトソールの特殊配合ラバー。従来のラバーにカーボンを特殊配合し粘性を高め、グリップ力の向上を図りました。
ロック式ファスナー
握りやすい持ち手で開閉しやすく、着脱がスムーズ。
ファスナータブ(引き手)を前に倒せばファスナーをロックできて安全です。
また、フィット感を損なわずに歩けます。
リアフィットラスト
かかと上部を絞り込み、下部は荷重でふくらむかかとを支持することで、足抜けしにくい木型の形状になっています。
メディカルウォークMF 製品の感想
メディカルウォークMFは海外生産品になりますが、価格的にはお求めやすく、メディカルウォークの中でも売れ筋の一品です。
[SHM]の機能はかわりませんが、日本製のメディカルウォークとは底材の質などが異なります。
底材にはEVAの底材を使用し、全体の硬さと形状は一般的なウォーキングシューズに近い構造になっている。
日本製の代表的なモデル(AX2944/AX3135等)の底材は、屈曲性やクッション性・軽量と言うスポーツタイプのウォーキングシューズの構造と違い、どちらかと安定性や耐久性を重視した登山靴の構造に類似しているように思います。
口で言い表すのがちょっと難しいのですが、運動としてのウォーキングのように「スッ・スッ・スッ」とリズミカルに有酸素運動を意識して歩く「歩き方」には、少し不向きなようです。
底材の硬さや、フットベットの構造からすると、一歩一歩、踏みしめて歩く・体重をしっかりと支える構造体になっているので、スポーツ的な動きには相性が良い方ではないと、靴屋は思います。
メディカルウォークMFは柔軟性と剛性の面からいうと、中間より柔軟性よりのポジションの靴です。
AX2944/2943などと比べると柔らかく運動性が良いのですが、スポーツメーカーのウォーキングシューズと比べると、硬くて重くなります。
しかしながら、その分の靴の耐久性は良くなります。
メディカルウォークMFは日本製の定番AX2944などより運動性は高いようです。
実際の履き心地も試してみましたが、健康作りのために朝と夕方に「小一時間歩く」程度の運動に使っても大丈夫だと思います。
木型の形状もオブリークラストを使用しているようなので、指先が詰まることなく履けます。
甲革は天然皮革ステア(牛革)を使用。
WK M001やCC M004に使用してあるソフトステアに比べると革自体は硬くなります。
履き心地もそれに伴い硬くなるので、柔らかい履き心地を追求される方はWK M001やCC M004をお試しください。(価格は高くなります)
MFの革が硬いといってもゴツゴツとした登山靴の様な硬さではないので、サイズが合えば履き心地はさほど問題ありません。
ソフトステアが柔らかすぎるので記載しましたが、MF単体で試した場合は硬いとは思わないはずです。
むしろこのぐらいの硬さがあるほうが馴染んでからは、永く愛用していただける耐久性があると思います。(お手入れをする事が前提)
撥水加工のみで防水の対応がなされていないのが残念ですが、機能性・耐久性・素材・価格のバランスが良い製品だと靴屋は思います。
稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございます。
掲載した文章はあくまで、紳士靴の販売に携わってきた一個人の感想と推察になります。
知識不足による憶測も含まれていると思います。
医学的な根拠に基づくものではありませんし、アサヒメディカルウォークの機能・性能を保証するものでもありません。
あらかじめご了承下さい。
一参考程度になれば幸いです。
御来訪 ありがとうございました。 靴屋