今回、紹介するのは3代目となる(LD CA 3)です。
昔からLD40の弟分的なポジションで、それなりに人気の高いシリーズです。
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LD CA 3 人気の分析
LD CA 3とLD40Ⅳとの違いと言えば、人工皮革(LD CA3)と天然皮革(LD40Ⅳ)という、使用素材の違いが一番だと思います。
しかしながら、「人工皮革」と「天然皮革」使用してある素材的な差はありますが、LD40シリーズと比較しても、ウォーキングとしての機能には遜色はないように思います。
見た目の雰囲気も「人工皮革」とは思えない仕上がりになっているので、「天然皮革」にこだわりのある方でなければ、価格の方に「購買動機」がうつるのでは・・・と思っています。
素材の違いは価格などに跳ね返る場合があります。
人工の皮革のほうが天然の皮革よりコストが低く、供給量や品質も安定しているので製品の価格を安くおさえることが出来ます。
LD40Ⅱ 14000円(+税) LD40Ⅲ 15000円(+税)の時のLD CA 2の価格が12000円(+税)
LD40Ⅳ 16000円(+税) LD CA 3 14000円(+税)とLD40シリーズより2000円ほどお求めやすい価格に設定してあります。
この「価格差」がLDCA 3の人気の要因になっているのかもしれません。
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掲載文は一販売員(個人)の感想・推察と引用です。
ミズノ製品の機能・性能を保証するものではありません。
あらかじめご了承ください。靴屋
LDCA3 特徴 人工皮革クラリーノ・アップテック
LD40のシリーズは天然皮革が使用してありますが、LD CA シリーズは特殊な人工皮革(LD CA 3―アップテック)(LD CA 2-ソフリナ・エスケイ)が使用してあります。
何が特殊かと言うと、この人工皮革は特殊な技術により、無数の微細な穴が開いています。本革でいうところの毛穴の様な構造を模してあります。
革が蒸れないのは無数の毛穴が通気孔の代わりをしてくれるので、靴の中の環境が良いのですが、人工皮革の場合だと要はビニールを革風に加工しているので、通気性が無く、靴の中は蒸れます。
それを解消(微細な穴で通気)したのが、クラリーノ・(アップテック)です。
人工皮革自体は革よりも加工しやすく品質の均一性も問題ありません。見た目の風合いも革材と遜色ありません。(言われなければ判らないほどです。)
基本的に、革靴と同じ手入れは必要ありません(ビニールなので)が、靴である以上、汚れはつくので表面が汚れた場合はふき取ってください。
かたく絞った布でよいです。
先端やかかとのすり傷などは、靴と同色の靴クリームを使って補修・補色をしてください。
乳化性の靴クリームが、伸びが良いのでおススメです。
(革靴用の補修材や油性のクリームはツヤが出すぎるものもあるので、LD CAのマットな質感にそぐわないものもあります。)
クリームに入っている革の栄養剤は意味が無いですが、色(顔料)はクラリーノ(アップテック)の表面に乗るので使ってよいと思います。
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LD CA 3 機能
LD CA 3に搭載されている機能の説明です。
ミズノウエーブ
波型のプレートを衝撃吸収材で挟み込むようにつくられたミズノ独自のテクノロジーです。
ただのスポンジ底と違い、着地をした時のぐらつきを防ぐ構造になっています。
人間のかかとの骨は半球体なので、スポンジ状の吸収材に足をついた場合、左右どちらかに傾きます。
完全に垂直に落とすのはまず、不可能です。
この傾きが重心をずらし、ぐらつきを生みます。
このぐらつきを無意識に修正しょうとして、足首・膝・腰が働くので結果的に負担になってしまいます。
ミズノウエーブは特殊なプレートを使用することによりクッション性と安定性を両立させた底材を開発しています。
スムーズライド
着地したときにかかと部分にかかる前後方向のぶれを抑制することで得られる、着地から蹴りだしまでのスムーズなライド感<乗り心地>を指し、またそのためのミズノウエーブを含む、ソール全体の設計機能のことを言います。
LDシリーズでは、このスムーズライドをさらに進化させることで、長距離モデルとしての歩きやすさを追求しています。
説明がむずかしいのですが、ぐらつきと言うよりは、「歩行時にはっせいする体重移動にともなう遠心力の抑制」が靴屋がうけたイメージです。
足運びがスムーズで引っ掛かりが少なく、バランスがよい。(個人的な使用時の感想です。)
内甲側ファスナー付き
一度、紐のしばりを調整しておけばファスナーの上げ下げで着脱できる。飛行機内でのむくみ等、足をリラックスさせたい時はファスナーを下げるだけで楽になります。
ロック機能つき ファスナーの頭は上げた後、必ず倒しましょう。
「パタン」と倒せばロックがかかりファスナーが開きません。
アーチサポートインソール
3つのアーチを支える機能。
カップインソール(中敷)も、中足骨、土踏まずのアーチもしっかりと作られています。
この中敷は、人間が本来持っている中足骨から土踏まずにかけての「アーチ」を綺麗にサポートするように作られています。
長時間の立ち仕事や、歩行はこのアーチに多大な負担をかけるので、これをサポートする事により、足の疲労を軽減することが出来ます。
ミズノインタークール
底材の通気孔から靴の中の湿気と熱を逃がし、靴の中の湿気と温度を下げるシステム。
「雨のときに水が逆流しないのか?」の質問が多い機能ですが、同じシステム搭載していたLD40Ⅲ・Ⅳでも「水が入った」という苦情はなかったと思います。
(水溜りなどで靴が半分以上、水に浸かった場合は構造上、浸水するかもしれません。)
通気性のある人工皮革は革材と同様に、雨の中で長時間使用すると甲材自体から浸水する場合があります。
X10ヒールラバーと再帰反射
X10ラバー
底材のかかと部分、蹄鉄に見えるゴム材
通常のラバーに比べ耐摩耗性が80%UPしている。
再帰反射
かかと部分に埋め込まれた反射鏡。
夜間にウォーキングをするときの視認性を高めています。
靴屋から見たLD CA 3
機能性や底材に関してですが、底材のスペックはLD40Ⅲと同じというか同じものが使われています。
ですので、クッション性・安定性・歩行運動に対するサポートはLD40のシリーズと同じでしょう。
靴に使用されている材料が天然皮革か、人工皮革か、の違いだけだと 思います。
LD CA 3 購入の動機
革より汚れに強く、強度もあるので「履いて・履いて・歩き回る」方や、「気兼ねなく、ハードに使いたい」というある意味履き潰し目的の方が多かった気がします。
特殊な人工皮革も良いところばかりではなく、穴を開けた事により、防水では無くなっています。
革ほどひどくありませんが、若干の浸水が有ります。
後、本革に比べると少し蒸れがあるようです。
またLD40などの本革を履いている方に試していただいた場合、同じサイズだと人工皮革のほうが伸びが悪いのか、サイズがきつく感じる方が多い。
履き比べた場合では本皮のほうが履き心地は良いようです。
人工皮革でもいずれ伸びがでるので、あまり大きめのサイズは選ばない方が良いです。
使用環境による必要な強度や、価格とのバランスがあるので使用目的を考慮したうえで選んでください。
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LD CA 3 靴屋の感想
言い方は悪いのですが、「雑に気兼ねなく履ける靴」「普段履きに履きやすく、履き潰す靴」ちょっとかわいそうですが、このポジションだと思います。
もちろん大事に履いていただければ、強度は人工皮革のほうがあるので、天然皮革の製品よりお手入れが少なく永く愛用して頂けると思います。
価格面でも、LD40(天然皮革使用)よりおもとめ安くなっているので、人工皮革に抵抗の無い方にはおススメです。
ミズノLDCA3 メンズ
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ミズノ LDCA3 ウィメンズ
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稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございます。
掲載した文章はあくまで、紳士靴の販売に携わってきた一個人の感想と推察になります。
知識不足による憶測も含まれていると思います。
医学的な根拠に基づくものではありませんし、ミズノ製品の機能・性能を保証するものでもありません。
あらかじめご了承下さい。一参考程度になれば幸いです。
御来訪 ありがとうございました。