ウォーキングをはじめるなら・ミズノウォーキングシューズ ミズノ LD40シリーズ

今回はミズノウォーキングシューズの中でも、一番の売れ筋でもあるLD40シリーズの中から、LD40Ⅳの紹介をしょうと思います。 製品購入の参考になれば幸いです。

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ミズノLD40Ⅳ

普段履きとして日常の使用はもちろん、長距離の歩行にも対応した機能性を備えたシューズ。

ミズノウォーキングシューズ「LD40」シリーズ。

靴屋おすすめの機能性の高いウォーキングシューズです。

おことわり

個人のブログなので、掲載文は一販売員(個人)の感想・推察と引用です。

ミズノ製品の機能・性能を保証するものではありません。

あらかじめご了承ください。靴屋

LD40のLDとは?

今回4代目になるLD40シリーズですが、LD40のLDLong Distance(長距離)

LD40の4040キロ歩いてもの意味合いらしいです。

定番のデザインですが、歩行機能はピカイチです。

ミズノ公式サイトより引用

歩く動作を徹底的に研究した、ミズノを代表するウォーキングシューズ<LD40Ⅳ>

その名に秘められた、40キロもの長距離(Long Distance)歩行を前提としたモデルは、どこまでも歩いて行けるような感覚とその合わせやすさから、2006年の発売以来ロングセラーを誇り、今作で4代目となる一足。

さらなる進化を遂げた歩きやすさで、健康のためのウォーキングはもちろん、日常のあらゆるシーンを快適にサポートします。

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私事ですが、靴屋が感心するのはミズノさんの目的意識とそれが製品からみてとれること。

やはりスポーツメーカーは運動に対する研究開発への取組みが本格的で、「ウォーキング」という運動に対しても各メーカーで独自に研究し、膨大なデーターをもとに製品を開発しています。

個人的な経験ですが、私も時間の出来た時などは、勉強がてら他のお店をみてまわります。

あるお店で、ミズノld40にそっくりな製品があったので、手に取り素材や製法を観察してみたのですが、発砲材の軽い底材にシート状のクッション材が敷いてあるだけにしか見えません。

底材も対磨耗性のあるゴム材の滑り止めなどは、踵の一部にしかあてがって無く、発砲の底材に溝の模様がついているだけです。

価格もld40より高額で、有名な「日本の革靴メーカー」のブランドだったので、私の知らない機能が内蔵されているのかと思い、店員さんに試し履きをさせていただき、機能の説明を、お願いしました。

特殊なクッション材の使用等の説明は有りましたが、歩行に対する機能性や歩行に対する具体的な効果の説明は無く、どの様な構造を持ってして、足に良く、歩きによいのか?は説明していただけませんでした。

最後には「歩きやすく作られています」で締めくくられ、「何をもって歩きやすいのか?」を聞いているのに、歩行運動に対する具体的な製品構造の説明は聞けませんでした。

販売員の方が勉強不足というより、製品自体が歩行運動に対する機能性の設定がされておらず、「反発性が従来の○倍」というクッション材を組み込んで、軽く仕上げただけの製品だと思われるので、運動機能について説明のしようがなかったのだと思います。

現状の商品表示方法では、このような製品でも「ウォーキングシューズ」として名乗る事ができます。

運動力学や歩行運動を考慮していない普通のスニーカーの様なつくりの靴に、一部分だけ特殊素材を張り付けて「ウォーキングシューズ」として販売しているのを見かけたこともありますが、別に違反ではないのです。

ミズノだけが良いと言いたい訳では有りませんが、ウォーキングシューズをお探しのお客様は運動が目的であったり、足の保護が目的であったりと、使用する目的や足の状態に合った、十分な機能が必要な方が結構いらっしゃいます。

また、研究開発の末に作られた機能性の高い「ウォーキングシューズ」でも、 メーカーごとに歩行運動に対するアプローチサポートのやり方、歩きと健康に対する重点の置き方が異なるので、自身の状況と運動能力に合った「ウォーキングシューズ」を見つける必要があります。

ウォーキングシューズを選ぶときには

具体的な「使用目的」「ご自身の足の状態」に合致するシューズを見つけることが重要です。

機能性シューズを購入する場合ですが、購入される方の使用目的がハッキリしている方が、販売する側も使用者の要望に合った製品をおすすめし易く、使用目的や足の状態に合った製品の機能や特徴を伝えやすいこともあります。

例えば

ミズノウォーキングシューズの場合。

ミズノウエーブ スムーズライド

長距離歩行・・人間の歩行を分析し、歩行運動・歩行時の負担をサポートするための機能

自然な歩行運動をサポート。

健康づくりのための一日30分から一時間の「ウォーキング」にも使用できる。

例えば            

アサヒメディカルウォークの場合。

SHM 機能

日常の歩行で膝のトラブルを予防する目的。

普段の使用で膝周りの筋肉を鍛え、ひざのトラブルを予防する。

など、メーカーの「歩き」へのアプローチが明快な方が、それに近い使用目的のお客様と合致させやすい。

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各メーカーの機能がお客様の足の状態に合うかどうかは、そのときの足の状況などにより異なる場合があります。

ウォーキングシューズの概念が曖昧なのにも注意が必要

個人的な販売経験談なのですが、高齢のお客様から、「お遍路に行くのに、歩きやすい靴が欲しいと言ったら、この靴をすすめられたけど痛くて歩けなかった。」「この靴は本当にウォーキングシューズなの?」と別のお店で購入した靴の相談を受けた事がありました。

購入された製品を見せていただくと、確かに中敷には「ウォーカー」とそれらしいロゴが入っているし、底材も有名な底材メーカーのスポンジソールなのですが、デザインはビジネス仕様のモデルでした。

「何故、お遍路に行くのにビジネスモデル?」とは思いましたが、他で販売された商品なのであえて聞きませんでした。

そのお店の販売員と、お客様の間でどの様なやりとりがあったかは定かではありませんが、ウォーキングシューズではありませんとは言えず、「使用する目的に、このウォーキングシューズは合っていないですよ」としか言えませんでした。

「使用する目的」や「使用する環境」を考慮して製品を見極めないと「ウォーキングシューズ」として購入したつもりでも足を痛める場合があります。

長距離を歩く事が想定される場合は革靴のお店より、スポーツショップか、スポーツシューズが置いてあるお店が良いかと思います。

スポーツシューズが置いてある店だと、シューズの運動性能・機能について詳しい店員さんがいる可能性が高いので的確なアドバイスが受けれるはずです。

革靴のお店だとファッションに詳しい店員さんは多いのですが、シューズの運動性の知識が少ない方が多いように思います。

又、好みのデザインだからといって、「ウォーキングシューズ」のタグだけが付いている機能性の乏しいものを選ぶと、長距離の歩行には耐えられないと思いますので、注意してください。

ミズノLD40Ⅳ 主要な機能

LD40Ⅳ 機能 ミズノウエーブ

波型のプレートを衝撃吸収材で挟み込むようにつくられたミズノ独自のテクノロジーです。

ただのスポンジ底と違い、着地をした時のぐらつきを防ぐ構造になっています。

人間のかかとの骨は半球体なので、スポンジ状の吸収材に足をついた場合、左右どちらかに傾きます。

完全に垂直に落とすのはまず、不可能です。

この傾きが重心をずらし、ぐらつきやオーバープロネーションを生みます。

このぐらつきを無意識に修正しょうとして、足首・膝・腰が働くので結果的に負担になってしまいます。

ミズノウエーブは特殊なプレートを使用することによりクッション性と安定性を両立させた底材を開発していると、個人的に思います。

別のメーカーさんでは、極端に柔らかいものや、高反発の特殊素材を使われていますが、高反発の素材は一歩一歩、下から突き上げがくる状態なので、物理的にいっても反発の衝撃は何処かが吸収しているはずです。

一歩一歩にかかる力が小さいので「はずむ感覚」で片付けられていますが、仮に一歩1グラムの余計な力が加わるとして一万歩を歩いた場合10キロの加重を何処かが吸収している事になります。

私は技術者ではないので荷重と構造などの詳しい事はわかりませんが、足と歩行のことは多少わかるつもりです。

各メーカーさんのいろいろな説明のなかで、歩行運動に対する機能性について、矛盾を感じることが多かったのですが、このミズノウエーブは、いちばん理にかなっているとおもいます。

ミズノウエーブにはウォーキング専用設計の2種類のウエーブプレートがあります。LDシリーズにはパラレルウエーブ(基本型プレート)を扇形に変形させたFAN-SHAPED WAVEが搭載されています。扇形の構造により、かかと外側から着地をして親指で蹴りだすスムーズな重心移動をサポートし、ウエーブプレートの内股側を高く、外側を低くすることにより、左右のブレを抑制する内側のアーチをささえ、足首が内側に倒れこむ事(オーバープロネーション)を抑制してくれます。ミズノウエーブはおすすめですが、効果には個人差と足の状態があることはご了承下さい。

LD40Ⅳ 機能  スムーズライド

着地したときにかかと部分にかかる前後方向のブレを抑制することで得られる、着地から蹴りだしまでのスムーズなライド感<乗り心地>を指し、またそのためのミズノウエーブを含む、ソール全体の設計機能のことを言います。 

LD40Ⅳでは、このスムーズライドをさらに進化させることで、長距離モデルとしての歩きやすさを追求しています。

説明がむずかしいのですが、ぐらつきと言うよりは、「歩行時に発生する体重移動にともなう遠心力の抑制」が個人的に受けたイメージです。

履いた感じとしては、歩くときの足運びが自然で、極端に言えば引っ掛かりが少ない。

他メーカーの特殊素材を使用したものは、歩行が不自然で、特殊素材の力を意識してしまうものが多い。

実際に履いて歩いて見ました。

足を前に進めたり、弾ましたり、という特別なクッション性や力は無いのですが、足運びがスムーズなので、ストレスがありません。

有酸素運動を目的にウォーキングをされる方には最適かと思います。

LD40Ⅳ 機能 内甲側ファスナー付き

脱ぎ履きし易く便利。

目立ちにくい内側にデザイン。

一度、紐のしばりを調整しておけばファスナーの上げ下げで着脱できる。

飛行機内でのむくみ等、足をリラックスさせたい時はファスナーを下げるだけで楽になります。

ロック機能つきです。

ファスナーの頭は上げた後、必ず倒しましょう。

パタンと倒せばロックがかかりファスナーが開きません。

「ファスナーが引っ掛かる!」

「ファスナーが上がりにくい!」

との、相談を多く受けます。

大体はファスナー自体の不良ではなく、内側のファスナーガードの革材が噛んでいたりする場合が多いので、まず内側をチェックしてください。

次にファスナーの上げ方も、靴本体(側)に押さえつけて上げようとすると上がりにくいです。

ファスナーの頭を外側にかるく引っ張る感じで上げてみてください。

LD40Ⅳ 機能  ミズノインタークール

底材の通気孔から靴の中の湿気と熱を逃がし靴の中の湿気と温度を下げるシステム

「雨のときに水が逆流しないのか?」の質問が多い機能です。

LD40Ⅲも同じシステム搭載していたけれど「水が入った」の声はなかったと思います。

ゴアテックスのない、ノーマルのモデルは本革なので、雨の中長時間歩くと通気孔から入らなくても革が水を通すので靴の中が濡れる場合はあります。

雨の日はこの通気孔から水が逆流しないの?

販売経験から言うと・・・

水の中に靴が半分以上、浸かると浸水する場合もあるかもしれませんが、通常の使用で通気孔から水が入ることは、ほぼありません。

LD40.Ⅱ.Ⅲにもインタークールは搭載されていて、今回のⅣも含めて多くのお客様に購入して頂きました。

浸水による相談は何件かありましたが、ゴアテックスの搭載されていないLD40Ⅳは天然皮革なので、そのまま 雨の中長時間の使用すると革が水を通して、靴の中は濡れます。

この、革材に対する認識の不足が一番多く、次に多かった原因は長い間使用して頂いた事による底材の劣化などでした。

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LD40Ⅳ 機能 X10ヒールラバーと再帰反射

X10ラバー

底材のかかと部分、半月に見えるゴム材通常のラバーに比べ耐摩耗性が80%UPしている。

個人的には何と比べてUPなのか個人的に疑問は残りますが、EVA(最近の軽い靴・スニーカーに使用している底材)に比べると断然強い!

(使用状態・状況は個人差があるので参考程度にして下さい。)

馬の蹄鉄・U字型に見えるラバー部分は修理可能です。

パーツ交換で4600円+税になります。

期間は50日~60日 ラバーより上まで磨耗した場合は修理出来ない場合もあります。

再帰反射

かかと部分に埋め込まれた反射鏡。

夜間にウォーキングをするときの視認性を高めています。

LD40Ⅳ 機能 天然皮革とヤハズ仕上げ

上質な牛革を使用してあります。

履くほどに足に馴染みますが、長く愛用するにはお手入れが必須です。

靴の形もLD40Ⅲに比べ足先まわりの余計な空間を見直してあるので、革あまりのシワが少なくなりフォルムもすっきりと見栄えのよい物に仕上がっている。

(ソールの矢筈(ヤハズ)仕上げも含め)

矢筈仕上げ

日本発祥の技法で、弓の弦に矢をかける部分(矢筈)の様に、ソールの先端を三角形に尖った形にする仕上げです。

厚みのあるソールを、軽快でエレガントな印象に見せます。

LD40Ⅳ 機能 アーチサポートインソール

カップインソール(中敷)も、中足骨、土踏まずのアーチもしっかりと作られています。

見た目、普通の中敷と同じに見えるけど、「何が違うの?」と思う方も多いはず。

この中敷は、人間が本来持っている中足骨から土踏まずにかけての「アーチ」(車で言えばサスペンションの様なもの)を綺麗にサポートするように作られています。

長時間の立ち仕事や、歩行はこのアーチに多大な負担をかけるので、これをサポートする事により、足の疲労を軽減する事ができます。

あくまでサポートです。

人間本来の足のバネ三点アーチを崩さないようサポートする事が重要です。

踵部分には衝撃吸収材が使用されています。

ここは一番点であたる部分(踵)になるので、特殊な吸収材を使用することにより踵から膝・腰へ向かう衝撃を緩和させます。

LD40Ⅳ 機能・番外 ジェンダーエンジニアリング

男女別の歩き方を分析した設計でより歩きやすく。

男女の体格・歩き方の違いに着目し、男性モデルと女性モデルで異なるソール設計を採用。

男女それぞれにより適した設計で、快適な歩き心地を提供します。

高度な専門分野になるので、口でうまく説明できるほど熟知していません。

すみません。

唯、ミズノさんはここまで考えてLD40Ⅳを開発しているという事はお伝えしたいと思います。

LD40Ⅳ 靴屋の感想と評価

あくまで個人的な見解と感想です。ご了承ください

あくまで一販売員の個人的な感想になりますが、「人間本来の自然な歩きを損なわず、サポートする」靴だと思います。

例えば、他メーカーの柔らかいウォーキングシューズ

底材一面クション材・スポンジ材のものは、長く履く事で、膝・腰の負担が出る可能性があり、人間本来の足裏のバネ 3点アーチにも悪影響を及ぼす可能性があります。

(常に柔らかい物の上を歩くので、足本来のアーチのバネが落ち込んでくる)

例えば、他メーカーの特殊な反発材により、歩行をサポートするウォーキングシューズ

反発による突き上げの衝撃の行方が気になります。

(エクササイズ・筋力強化の目的であれば機能性が合致していればよいかと思います)

着地をしたときの衝撃を反発し、次の歩行動作につなげることが、どのメーカーさんも大筋の説明ですが、衝撃を次の力に変えるのは良いとして、反発した衝撃を受け止めるのはどこでしょうか?

衝撃反発材の反発力を受け止めるのは、結局は足(踵)になります。

人間の複雑な足の関節に下か突き上げをした状態で、1日数千歩・・・足に良いとは思いません。

又、エァークッションや踵に部分的に使用してある反発材などは安定性に疑問があります。

人間のかかとの骨半球体状です。

高反発の衝撃吸収材の多くはバランスボールのように、グニグニとしてスポンジのように沈み込むことがありません。

バランスボールの上で垂直に飛び跳ねることが出来ますか?

人間が本来持っている足の機能はとても優れています。

本来の機能を損なわず、歩行時の安定性を保ち、余計な力を加えない事が大事だと思います。

唯、裸足で歩く訳にはいかないので、足の保護と「自然なサポート」が健康な足の秘訣だと思います。

(あくまで個人的な推察です医学的・科学的な根拠はありません。長年 靴を販売してきた者の感想です。)

特に健康のための朝夕のウォーキングなどの運動には、全身の筋肉を自然に動かす事とそれに伴う酸素の摂取が理想とされていますので、足を無理に弾ませたり、逆に本来の足のバネの機能を反発材で、必要以上に補ったりなどの負荷は必要ないと思います。

通勤時に駅一つ・バス停一つ分歩く運動も同じ、筋肉を動かすという運動になるので、筋肉に負荷を与え鍛えることが第一目的ではないはずです。

最近は、超軽量で柔らかいシューズが人気ですが、ただ柔らかいだけの靴は靴屋からすれば論外なので意見は省きます。

「自然な歩きとサポート」の点からいうと、「LD40シリーズ」が一番のおススメかなと靴屋は個人的に思っています。

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補足

このページではLD40Ⅳを紹介しましたが、最新のLD40はLD40Ⅴが発売されています。

靴屋の古靴
靴屋の古靴

稚拙な文章にお付き合いいただきありがとうございます。

掲載した文章はあくまで、紳士靴の販売に携わってきた一個人の感想と推察になります。

知識不足による憶測も含まれていると思います。

医学的な根拠に基づくものではありませんし、ミズノ製品の機能・性能を保証するものでもありません。

あらかじめご了承下さい。

一参考程度になれば幸いです。

当サイトに御来訪いただき、ありがとうございました。 靴屋