ウォーキングシューズの概要と選ぶときの注意点などを、靴屋なりに解説しています。
また、おすすめのウォーキングシューズとして「ミズノウォーキングシューズ」の一部機能の説明も掲載しています。
このページには広告・プロモーションが含まれます。
ウォーキングシューズ
昨今、健康志向の高まりから生活習慣病の予防・改善の方法として「ウォーキング」が注目されています。
「ウォーキング」をするときの、足のパートナーとして欠かせない履物といえば、
「ウォーキングシューズ」
一口に「ウォーキングシューズ」と言っても、各スポーツメーカー、各シューズメーカーから、色々な機能や特殊素材を搭載した「ウォーキングシューズ」が多数発売されています。
各メーカーの「歩行運動」へのアプローチも様々で、それに対する機能性もいろいろなものがあります。
ウォーキングシューズの定義と規格?
靴屋が言うのもなんですが、ウォーキングシューズの定義・規格についてご存知ですか?
私が個人的に調べた範囲では明快な定義・規格らしきものはありませんでした。
ですので、おそらく製造元が「ウォーキングシューズ」とタグを付ければ、何でもウォーキングシューズとして販売する事が出来ます。
真っ当な製品であれば、「歩行運動」に対するアプローチの違いからくる「機能性の違い」や、ダイエット・シェイプアップなどの「目的の違い」からくる靴の機能性の違いは「使用目的」を明確にすればよいと思いますが、機能が十分でない靴やコスト重視で「歩行運動」を考慮していない「柔らかい」・「軽い」だけの靴は注意が必要です。
EVAなど軽量のソールを接着して、外観だけをそれらしくした機能性の低いものもあります。
また、「ウォーキング」・「ウォーキングシューズ」と呼ばれる靴の解釈の範囲が広いので、各メーカーの機能性も多岐にわたります。
「ウォーキングシューズ」は使用する目的と、自分自身の足の状態を知り、機能性も含めて足に合った靴を選ぶことが大切です。
ミズノをおすすめする理由
私がまず、ミズノを紹介したいのは、歩行運動を一切考慮せず、唯、軽くて柔らかいだけの靴に ウォーキングシューズのタグだけが付いている。
内蔵してある特殊素材(主にクッション材)のアピールばかりしている。
その様な靴が多い中、実直に「歩く為の靴」にこだわって研究・開発をされている事が、製品より見て取れるからです。
EVA(底材)の普及により軽い靴が簡単に製造出来る様になりました。が、品質は軽いだけ、柔らかいだけの、ものが多く、またEVAでも発砲率のいい加減なものは底材がすぐにつぶれ、歩行のバランスを狂わせます。
このような品質のものでも「ウォーキングシューズ」と名乗る事ができます。
ウォーキングシューズとして販売している靴にもどんどん増えてきました。
その中で品質を維持している「MIZUNO」が個人的にすきなので紹介したいと思います。
靴屋のおすすめ「ミズノウォーキングシューズ」
靴屋が個人的におすすめしたいウォーキングシューズが、「ミズノウォーキングシューズ」
ミズノをおすすめする要因としては、ミズノの「歩行運動」に対するアプローチと機能性が、長年靴を販売してきた経験に符合する部分が多いこと。
他のメーカーもそれなりにアプローチは考えられているようですが、特殊素材など「広告上のインパクト」が優先されているようなものばかりが目立つように思います。
その中で、ミズノウォーキングシューズの機能は「自然な歩行」をうまくサポート出来る様に考えられていると靴屋は個人的に評価しています。
「ミズノウエーブ」がそうであるように、独自での研究開発などの「技術力」が高いのも個人的に好きな所です。
他メーカーの衝撃吸収ゲルや、特殊な反発材はその素材を開発しているメーカーから取り寄せて組み込んであるものが大半です。
個人的に疑問というか、ひっかかるのは、それらの素材の中に靴専用に開発されたわけではないものがあること。
しかも、靴全体のバランスや歩行時の力のかかり方を研究して、歩行運動に対してどの様な効果で組み込まれているのかは記載されているところは少ないと思います。
確かに、素材自体は研究開発された特殊な機能性を有するものが多いのですが、たくさんの骨で形成された複雑な足の「歩行」を特殊素材で、どの様にサポートするかは記載されていないのに、「クッション性が従来の○倍」や「卵が割れることなく弾む」など素材の特殊能力だけを広告してあるのは靴屋からすると不思議でなりません。
ミズノにも「ゴアテックス」などの特殊素材は使用してありますが、「防水目的」やソールの「耐磨耗性」の為など「歩行運動」とは関係のない靴内環境の快適性や靴の保護のためです。
スポンサーリンク
靴屋の個人的な思い込みなので、それらの素材を使用したウォーキングシューズは効果がないと言う訳ではありませんが、歩行運動の知識が備わるにつれて矛盾を感じることが多くなりました。
その中でもミズノウォーキングシューズに搭載されている「ミズノウエーブ」・「スムーズライド」などの機能は矛盾を感じることが少なく、無理な反発材や、スポンジのソールの上に置いた特殊な衝撃吸収材などの意味のわからない機能より、自然な歩行をサポートする機能としては、個人的に解りやすく理にかなっていると思いました。
あくまで個人的な推察なので、ミズノに限らずウォーキングシューズを購入される際の一参考にお読み下さい。
ミズノウォーキングシューズの主な機能
ミズノウエーブ(波型プレート)
波型のプレートを組み込む事で、適度な弾力性(クッション)を確保して衝撃を均等に分散。
波型のプレートが局部の変形を少なくして、柔らかいけどグラつかない安定性を実現。
波型のプレートが芯となり、横方向からの動き、ブレやズレに強い構造に。
波型のプレートを衝撃吸収材で挟み込むようにつくられたミズノ独自のテクノロジーです。
ただのスポンジ底と違い、着地をした時のぐらつきを防ぐ構造になっています。
人間のかかとの骨は半球体なので、スポンジ状の吸収材に足をついた場合、左右どちらかに傾きます。
完全に垂直に落とすのはまず、不可能です。
この傾きが重心をずらし、ぐらつきを生みます。
このぐらつきを無意識に修正しょうとして、足首・膝・腰が働くので結果的に負担になってしまいます。
ミズノウエーブは特殊なプレートを使用することによりクッション性と安定性を両立させた底材を開発していると、個人的には思っています。
スムーズライド
「着地」をした時にかかと部分にかかる前後方向へのブレをより抑えることで、その後の「体重移動」「蹴り出し」までの一連の動作がさらにスムーズに!
前後方向のブレが少ない着地
推進力を妨げることなく、よりスムーズな足運びへとうつる事が可能に。
スムーズな体重移動
着地した力をそのまま前へ伝えるソール設計で、体重移動をスムーズに。
強い蹴り出し
前足部にグリップのある素材を使うことで、地面をしっかりと蹴りだせる。
説明がむずかしいのですが、ぐらつきと言うよりは、「歩行時に発生する体重移動にともなう遠心力の抑制」が靴屋が個人的にうけたイメージです。
歩くときの足運びが自然で、極端に言えば、引っ掛かりが無い!
他メーカーの特殊素材を使用したものは、特殊素材の力により(反発など)少しですが、歩行が不自然になり、歩行時も特殊素材の力を意識してしまう。
アーチサポートインソール
3つのアーチを支える機能。
もともと人間の足は、はだしで歩けるようになっています。
体重を支える為のサスペンションの様な「アーチクッション」も人体には備わっています。
ミズノのカップインソール(中敷)は、中足骨、土踏まずのアーチのサポートを目的として開発されています。
足裏の3つのアーチを包み込む設計で、足裏にフィットし、アーチを支えて足の負担を分散。
着地による衝撃を吸収し、重心をスムーズに移動させます。
長時間の立ち仕事や、歩行はアーチに多大な負担をかけるので、これをサポートする事により、足の疲労を軽減することが出来ます。
ウォーキングシューズを購入する際のチェック項目
正しいシューズ選びのポイントを記載しています。
少しでも足に合ったシューズを選ぶ為の参考にしてください。
つま先があたっていないか?
(つま先には10㎜~15㎜ほどの余裕が必要)
足指の屈曲部分は問題ないか?
(足の曲がる位置と靴の曲がる位置が大きく、ずれていると足を痛める原因になります)
甲はきつくないか?
(甲を圧迫しすぎると足のアーチに逆方向からの力が加わり、足の動きが悪くなります。)
くるぶしがあたらないか?
(くるぶしが靴の履き口の縁にあたると痛くて歩けません。)
かかとがフィットしているか?
(足のかかとのカーブと靴のかかとのカーブがフィットしているか)
アーチラインは合っているか?
(土踏まずの盛り上がりが、足のアーチラインと合っているか?ラインが合わないとアーチクッションの効果が得られないので疲れの原因に)
ミズノウォーキングシューズ サイズ感
ミズノウォーキングシューズのサイズ感ですが、スポーツシューズのメーカーということもあり、どちらかと言うとスニーカーのサイズに近いようです。
(シリーズで若干サイズ感が異なります。あくまで目安としてお読み下さい。)
ミズノやアシックスのスニーカーをお持ちの方は、同じサイズかワンサイズ下ぐらい。
革靴をお持ちの方は1センチ足したサイズ(革靴25センチ→ミズノ26センチ)が良いと思います。
(個人差があるので断定は出来ません)。
大きすぎる靴・小さすぎる靴、いずれも足には良くないので、通販などで購入される場合はサイズ交換の出来るサイトを選ぶことなどで対応して下さい。
いつも履いている革靴は25cmなんだけど26cmで大丈夫? 長さが余らない?
ウォーキングシューズ履き方アドバイス
まず、靴紐を十分にゆるめて靴ベラを使い足を入れます。
つま先を上げた状態で、踵を軽く2.3回落とします。
(ヒールカップの中に踵を収める為です。)
次に、この状態で、紐を縛ります。
甲の部分と踵の部分の固定が出来ていないと靴の性能が十分に発揮出来ません。
次につま先側の紐の下の甲の部分、ここは紐の調整が利かない部分になるので、適正な圧迫かを確認してください。
親指の爪が当たっていないか?
くるぶしの当たり具合は大丈夫か?
サイズが大きくつま先の空間が余りすぎていないか?
サイズが適正であれば、多少幅がきつめでも、横幅はまだ伸びて大きくなるので、点であたる部分が無いかを 確認することが重要です。
アーチのあたり具合の確認。
足の形状は個人差があるので、ミズノウォーキングシューズの木型と相性が良くない場合や、インソールのアーチ曲線・土踏まずの位置に足が納まらない方もいらっしゃると思います。
その場合は無理をせず他のメーカーを試してください。
ウォーキングの豆知識
ウォーキングを習慣化することで得られるとされる一般的な効果を記載しておきます。
筋肉強化
正しいウォーキングのフォームで歩く事で、下半身だけでなく腕や肩の筋肉も鍛えられます
呼吸・循環器の改善
有酸素運動により心肺機能が高まり、血液の循環も良好に。
生活習慣病の予防
ウォーキングをすることにより体脂肪を燃焼させることができます。
脳の活性化
よく歩く人は脳が老化しにくいと言われています。
ストレス解消
ウォーキングを習慣化することで生活のリズムを整え、気分転換にも効果的です。
スポンサーリンク
稚拙な文章にお付き合いいただき、ありがとうございます。
掲載した文章はあくまで、紳士靴の販売に携わってきた一個人の感想と推察になります。
知識不足による憶測も含まれていると思います。
医学的な根拠に基づくものではありませんし、ミズノ製品の機能・性能を保証するものでもありません。
あらかじめご了承下さい。
一参考程度になれば幸いです。
当サイトに御来訪いただき、ありがとうございました。 靴屋